【デブサミ2014】「新卒エンジニア研修ですべきことできること」聞いてきた
新卒研修ってなんでしたっけ?
世にある新卒研修のイメージ
- 必要なことはこれとあれとこれ
- 新卒「あわわわ」
- 期間が来たら研修がスパッと終わり突撃ー!
- 部署も新卒も辛い
DeNAでも上記の現象が起きそうになってきた
- 今年度の特徴
- 未経験者 >>>> 経験者
- 出来る人はすでに出来る
- 総勢70人
- 講師は3人 + 外部講師
教えること
- 無限にある
- 絞ったとしても教えるのむずすぎ
- 無理
やれる範囲にでやりましょう
- 全然やれていない
- やる前に投げてる(オブジェクト指向とか教えれん)
- 講師「トレンドの技術や知識よく分からん」→現場感との乖離
現場のニーズの変化
- サーバサイドだけできればいいという時代じゃない
- もっともっと成長してもらわないと
→ 研修内容が年々ニーズがから乖離してきた
研修自体の問題の整理
技術レベルが求める水準に達していない
研修でやって来た知識が現場で生きない
- 現場で教える時間も暇もないからしっかりやって
- 勝手に学ぶような習慣をつける
- 問題を正しく認識し、立ち向かえる力
- 目先の技術より観察眼、応用力を養う
- 斜め上に進まないようにする力
- 技術や知識は「水準・本質・応用力」の3本柱
今年度の研修の目標
「自走できるエンジニア」
具体的な研修内容
- 座学(2week)
- 企画(お題は設定)
- 設計(DBや画面)
- 実装
卒業は早抜け方式 早ければ2ヶ月、最長9月末まで
各フェーズにはレビューがある
- 1回1時間(各5~7step)
- 新卒:講師の1:1
- 研修の最重要ポイント
レビュー風景
広めの会議室を半年借り切る
- ホワイトボード
- 外部ディスプレイ
- レビューブース
- アウトプット
- インプット
レビューで大事なこと
- 正しく論破する(納得させた上での)
- 指摘の仕方や促し方を1人1人変える
- 対面(ディスプレイとホワイトボード)
- レビューでの出来事や内容を記録(超重要)
お互いの信頼関係を意識してやった
進捗と成長度合い
- フェーズが進んでくると進みに差がでてくる
- 未知の領域での対処方法
- 論理の構築
- 弱点の克服
個々の成長の度合いに早めに気づいてあげると、次に成長させるための手が打てる
計測第一
Webサービスと一緒で、想像するより計測する
- 人数が多いので把握しきれない
- 進捗、レビュー、日報、何気ない会話の内容を全て記録
- 印象的ないいこと悪いこと全て記録
- Perlの筆記テスト
- 1h/dayのMTGで活用
- 具体的なアクションの決定
- 記録からアクション後の変化を観察
気がつけたら
- 改善を促す
- 最初は自力で
改善してこなさそうであれば手助け
→フォローアップ対象に入れる
フォローアップ
- 毎日or隔日で30minの講師との1on1 + プログラミングのハマり解消
- 問題解決の手法トレーニング
- 議論のトレーニング
- 成長促進のための徹底した振り返り(一番効果があった)
- KPTを使った(毎日の日報書く時に振り返る)
- フォローアップ対象者はPの設定方法が下手くそ
- Pを解きほぐす手助けをする
- 日々のKを蓄積(ランチ美味しかったとかを別にして蓄積する)
- 成長を実感
- モチベーション↑
フォローアップ後
- 本質を見抜く
- 自分の過去の道程を把握
- 間違った道を検知
- ゴールまでの距離がわかる
- 立ち向かう敵を分断して戦える
フォローアップで大事なこと
- 良い所を伸ばし、よくないところを改善
- 一人ひとり丁寧に(自分が最後の砦だぞみたいな意気込みで)
フォローアップのすすめ
- フォローアップを受けた人は急激に成長することが分かった
- 時間が許すなら全員やってよかった
- ただ自分の弱い面と向き合うのは辛い
- 無理強いはよくない、ひとりひとりきちんと合ったやりかたで進める
まとめ
- 組織のニーズに答えるのも大事だが、変化の激しいニーズに応えるのは大変
- 基本的な技術力、マインド向上は非常に役立っている
- 新しい技術も本質的な知識、問題定義力が備わっているので吸収が早い
- 人にフォーカスすることで人材の柔軟性を高めたら組織にフィットしやすくなった
- 組織の型にはめて人材を育成するより変化に強い
- 変化の激しい社会や組織に特に有効な研修