ikemonn's blog

技術ネタをちょこちょこと

統計検定2級に合格しました

概要

統計検定2級 (CBT方式試験) に合格しました。 79/100点でボーダーが60点でした。 Machine Learning | Coursera を受けた後に「統計学について何も知らないので勉強してみよう」と思ったのがきっかけです。 統計検定の勉強自体は2ヶ月ほどで、平日30分~1時間、土日2時間ほど勉強してました。

前提

文系(数ⅡBまで)で、微分積分は公式を見ると思い出せる程度でした。 微分積分をするのは10年ぶりです。

勉強法

最初の1ヶ月

マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学

マンガでわかる統計学 回帰分析編

マンガでわかる統計学 回帰分析編

まず1週間ほどで「マンガでわかる統計学」シリーズを読みました。 確かに分かりやすかったのですが、その分内容が薄いので、このシリーズは読まずに、後述する「よくわかる心理統計」を読めば良かったと思います。

Rによるやさしい統計学

Rによるやさしい統計学

次に2週間ほどで「Rによるやさしい統計学」を読みつつ、Rで検定していました。 Rで様々な検定を行っていくのですが、統計検定では自分で計算をする必要があるので、この本も読む必要はなかったと思います。 ただ実務ではRを使うことが多いと思うので、読むならば各検定の計算方法がわかった後が良かったです。

よくわかる心理統計 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

よくわかる心理統計 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

続いて「よくわかる心理統計」を読みました。 初学者にも分かりやすい良書です。 統計用語の説明がされていたり、各検定の例題と検定の仕方が詳しく書かれていたので、この本で理解が深まりました。 統計検定2級の内容をほぼ網羅している(回帰やベイズ等は含まれていない)ので、これから勉強を始める方はまずこの本を1ヶ月かけて何度も繰り返すと良いと思います。

二ヶ月目

引き続き「よくわかる心理統計」をこの月の1週目まで読んでいました。

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2016年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2016年]

一通り勉強が終わったので、週末に過去問を解いてみました。 最初は散々な結果だったのですが、「自分がどの部分が出来ていないのか」が理解できたので、次週からベイズや確率の勉強を始めました。

完全独習 ベイズ統計学入門

完全独習 ベイズ統計学入門

ベイズについては「よくわかる心理統計」に書かれていないので、この本で勉強しました。 極力「ベイズの公式」を使わずに理解させようという方針の本で、数式アレルギーがある方でもスッと理解できると思います。 この本を読んでからベイズの問題は得点源になりました。

確率変数の問題が苦手だったので、この本の確率変数の部分だけを読んで勉強しました。 微分積分の計算方法を思い出したり、確率密度関数から期待値や分散を出す計算を練習しました。

ここで、二ヶ月目の2週間が終わりました。

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2016年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2014〜2016年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2012〜2014年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2012〜2014年]

残りの期間はひたすら過去問を解いていました。 各年度3回くらい解いて、わからないところはその都度「よくわかる心理統計」等で復習をしていました。

統計学入門 (基礎統計学?)

統計学入門 (基礎統計学?)

統計学入門」も買ったのですが、内容が難しかったので使いませんでした。 「よくわかる心理統計」を何度も読み返していました。

まとめ

「文系卒で微積をするのは10年ぶり」でも、2ヶ月あれば統計検定2級合格できました。 もし2ヶ月前の自分にアドバイスするなら、下記の流れで勉強しろと言うと思います。

  1. 初日に2014年くらいの過去問を解く
  2. 「よくわかる心理統計」を2週間で読む
  3. 再度別の過去問を解いて、自分に足りない部分を把握する
  4. ベイズと確率の勉強をする
  5. 過去問を解きながら、「よくわかる心理統計」で復習する

「もっと初期に過去問を解く」「色んな参考書に目移りせずによくわかる心理統計だけやり込む」をすれば、もう少し短期間で合格出来たと思います。

機械学習の勉強のための基礎固めに!」と思っている方は、是非統計検定を受けてみてください!